医療英語:英文解釈の公式をうのみにしない

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医療英語:英文解釈の公式をうのみにしない

 

医療英語:英文解釈の公式をうのみにしない

 

英語の公式をうのみにして、それを機械的に応用して英文解釈をすれば万能であると信じていると、往々にして誤訳をすることがあります。

 

つまりsoがあって、そのあとにthatが来ているとすぐ無批判にso…thatの構文で「それで」と結果を表すものと決めてかかって翻訳してはいけません。

 

So…thatには「〜するように」と目的を表すこともあり、We have so arranged matters that one of us is always on duty. は、<われわれのうちのだれか一人が必ず勤務についているように万事取り決めた>となるわけです。

 

It so happened that I could not attend the meeting.ならば結果のso…thatで、<そんな事態が発生したので会合には出席できなかった>という意味になります。

 

例えば、have to = must = 「ねばならぬ」とおぼえて、それをいつまでも機械的に応用していると、He wanted to hear what she had to say. を<彼は彼女が何を言わねばならないのかを聞きたかった>と誤訳します。

 

この場合のhave to はmustの意味で使われているのではありません。what she had to sayはshe had something to say(何か言いたいことがあった)のsomethingがwhatに置き換えられた構文であり、したがって、<彼は彼女の言い分を聞きたかった>が正しい訳となります。

 

つまりI want something to eat. I have no books to read.におけるto doと同じで、「?すべき」という形容詞用法の不定詞になります。

 

また、As of all other good things, one can have too much of reading. Indulgence in excessive reading becomes a vice.を<他のすべてのよいことについて言えば、読書はいくらしてもしすぎるということはない>と誤訳します。

 

先ず第一に、as to=as for=「?について言えば」(=about)というものが頭にあって、as ofがそれに少し似ているので、同じく<?について言えば>と誤訳したものと考えられます。

 

正しくは<他のすべてのよいことの場合と同じように>となります。このas of=as withは、as above(上記のように)、as before(前のように)、as per(?のように)などにおけるasと同じです。

 

第二には、One cannot have too much of reading(これならば「読書はいくらしてもしすぎるということはない」の意)という構文におけるcannot have too much of(いくら?しても?しすぎることはない)の形がよく英語で出てくるのを覚えていて、早のみこみで、notの有無に気がつかずに、上のような誤訳をしたものと考えられます。

 

正しくは「読書は度が過ぎると弊害になる」という意味になります。

 

<読書はしすぎることがあり得る>と訳すのが正しいのです。too much(過ぎたること、多過ぎること)は何によらず好ましくない。過ぎたるは及ばざるが如しです。

 

なお、<すべてのよいことについて言えば>と訳すと、「読書は・・・・」とつながらなくなります。

 

また、<読書はいくらしてもしすぎるということはない><いくらでもするほどよい>と訳すと、次のセンテンスの「過度の読書にふけることは弊害となる」という論旨につながらなくなります。

 

どこか論旨が一貫しておらず、どこかヘンであるからすぐに誤訳と気づくわけです。

 

以上は英語の公式を数学の公式のようにいつでも応用して誤りがないという考えは捨てないといけないということを実例で示したものです。

 

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