医療英語:辞書の訳語にとらわれないこと

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医療英語:辞書の訳語にとらわれないこと

 

医療英語:辞書の訳語にとらわれないこと

 

訳語というものは文脈から、その場に最も適したものをいくらでもつくり出すことができるもので、英語原文を本当に理解していれば、柔軟な頭で、自然な日本語訳文が生まれてきます。

 

英和辞書に出ている訳語は一つの例にすぎず、その例の訳語を一つだけ固定的に覚えておいて、それをどんな文脈の場合にも無反省に強引に使おうとするのはいけません。

 

そこで英英辞書を利用する必要があります。英和辞典の定訳を使う悪いくせから脱することができます。

 

例えばas soon asを英和辞書で引くと、<〜するやいなや>と書いてあります。

 

この日本語訳をそのまま、いつでも使うのはいけません。第一、「〜するやいなや」という言い方を日常私たちは使っているでしょうか? 

 

日常語をなるべく使って翻訳するのが自然なよい翻訳を作りだす常道なのです。

 

そこで例えば、He started as soon as he received her letter. は、<彼は彼女から手紙を受け取るやいなや出発した>とするよりも<受け取るとすぐに>といった訳の方がよいです。

 

このとき英英辞書で、as soon as = at the moment that, promptly when, not later than, immediately afterなどの表現があることがわかれば、自分で工夫して訳語を考え出せばよいわけです。

 

自分で工夫する努力をしないと、いつまでたっても翻訳は上達しません。

 

また例えばhad betterは英語では<〜したほうがよい>という訳語が示されていますが、これもただ機械的に<〜したようがよい>と訳して安心してはいけません。

 

英英辞書でhad betterを引くと、would find it more suitable, ought to, more to your advantage と出ています。

 

つまりhad betterは忠告・助言<〜したようがよい>のほかに、命令<〜しなさい>時には威嚇<〜しないと承知しないぞ>にも使われるので、文脈、または発音の調子によってこれら三通りに訳し分けないといけません。

 

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