医療英語:原文の文体を伝える

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医療英語:原文の文体を伝える

 

翻訳に当っては、原文の意味内容を誤訳なしに正確に日本語に移しかえると同時に、原文のもつ文体、つまりその文章を読んだ時そこから読者に伝わってくるリズムを翻訳文の中に移すよう心がけるべきです。

 

例えば次のヘミングウェイの文章を読んでみましょう。

 

Manuel drank his brandy. He felt sleepy himself. It was too hot to go out into the town. Besides there was nothing to do. He wanted to see Zurito. He would go to sleep while he waited.

 

<マヌエルは目の前に置かれたブランデーを飲みました。ついうとうと眠気を催しました。町中に出かけていくのにはあまりにも暑すぎました。それに何の用もありませんでした。彼はズリトに会いたかったのです。待っている間に寝込んでしまいそうでした。>

 

ヘミングウェイのこの文体は男性的であり、短いセンテンスを使い、感傷を交えずに客観的に事実だけを述べ、形容詞や副詞などの修飾語が極度に少なく、鋭利でポキポキしていますが、一語一語の印象が鮮明で、一歩一歩ふみしめて行くような剛健なリズムがあります。

 

それによってマヌエルという男の倦怠感を見事に表現しています(同じ倦怠感をフォークナーは全く別の文体で表現しているのを後で示します)。

 

ヘミングウェイによく似ているのが志賀直哉の文体です。それは次に示す「城の崎にて」の文章の一部を読んでみるとすぐ気づきます。

 

ある朝、自分は一匹の蜂が玄関の屋根に死んでいるのを見つけた。足を腹の下にぴったりとつけ、触角はだらしなく顔へ垂れ下がっていた。他の蜂は一向に冷淡だった。蜂の死骸は三日程そのままになっていた。寂しかった。しかし、それは如何にも静かだった。

 

ヘミングウェイに対して、フォークナーの文体は、なだらかに水が流れるようで、一つのセンテンスの長さが長く、しかも次のセンテンスへ移る境界がはっきりせず、一語一語よりも、文章全体の調子を感じ取らせるような文体であり、比喩や修飾が多く、ときには詩的調子にまでリズムが高まります。

 

これに似た文体は日本の作家では佐藤春夫の文体があります。ヘミングウェイとは対照的なフォークナーの文章を次に示します。

 

He did not still feel weak, he was merely luxuriating in that supremely gutful lassitude of convalescence in which time, hurry, doing, did not exist …..

 

<彼はそれでも体力の衰えは感じておらず、病気回復期のあの最高に気力充実した物憂さの中で大いに自らを楽しんでいるだけであり、そこに時間も、慌ただしさも、活動も存在せず・・・・>

 

あるいはまた次に示すフィッツジェラルドの文体は庄野潤三の文体に良く似ており、言葉の選択が極度に慎重で、センテンスは透明で明晰さがあり、おだやかに押さえて書いてありながら、文章に陰影と量感と静かな気品があって、詩心の豊かさを感じさせます。

 

In the spring of 1917, when Doctor Richard Diver first arrived in Zurich, he was twenty-six years old, a fine age for a man, indeed the very acme of bachelorhood.

 

<1917年の春に初めてチューリッヒへやって来た医師リチャード・ダイバーは26歳の男盛り、まさに花の独身の真っ只中にいた。>

 

さて、原文の文体を訳文の中に移すには、先ず原文の文体に似た日本の作家を見つけ出し、その作家の作品をいくつも読んで、そのスタイルを体に感じ取り、それらを座右に置いて読みながら同時に翻訳を進めて行くのが一つの方法です。また不思議に文体の酷似した日本人作家が必ず見つかるものです。

 

例えば、ウィンストン・チャーチルの文体は極めて格調が高く、やや古風ではあるが、華やかで豊富な語彙を駆使して、流麗な文体を作り上げています。

 

Many remedies are suggested for the avoidance of worry and mental overstrain by persons who, over prolonged periods, have to bear exceptional responsibilities and discharge duties upon very large scale.

 

I have reached the age of forty without ever handling a brush or fiddling with a pencil, have regarded with mature eye the painting of pictures of any kind as a mystery, and have stood agape before the chalk of the pavement artist. ------ Painting as a Pastime.

 

このチャーチルの文体は夏目漱石の文体によく似ており、その中でも「草枕」に酷似しているので、この作品を読みつつその文体を真似ながらチャーチルの原文を翻訳してみたものを次に示します。

 

<世の中で背中に重い責任を負って、長期間憩う間もなく激烈に働くことを余儀なくされ、日夜心神を労して大きな仕事をやっている人に向かって、心配を忘れ、神経の疲れを避けるための方便はと尋ねると色んな方法を勧める。>

 

<世に住むこと四十年、余はこの歳になるまで、ただの一度たりと絵筆を取り上げたこともなければ、画筆を捻ったこともない。常に分別くさい目付きをして絵というものをどれも何か摩訶不思議なもののように眺め、歩道に蹲って絵を描く大道画家のチョークの前で口を開け、呆気にとられて佇む余であった。>

 

あるいはトルーマン・カポーティの文体は川端康成の文体によく似ており、繊細で、感覚的で、柔らかく、みずみずしく、かつ幻想的なところがあり、例えば川端康成の「掌の小説百編」などを座右において読みながらカポーティの小説を翻訳するのも文体を移すための一つの方法です。

 

 


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